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ディープオブザーバビリティとは

ディープオブザーバビリティとは

クラウドの変革の実現に向けた鍵となる理由

ディープオブザーバビリティとは、 ネットワークレベルのリアルタイムインテリジェンスを追加することにより、メトリック、イベント、ログ、トレースベースの監視ツールおよび可観測性(オブザーバビリティ)ツールの検出力を強化することで、セキュリティリスクを軽減し、優れたユーザーエクスペリエンスを実現し、運用の複雑さを緩和することです。

現代の企業は、俊敏性を獲得して競争力を維持するために、デジタルトランスフォーメーションへの取り組みを加速し続けています。 ほぼすべての組織がクラウドへの移行を望んでおり、90%以上が2社以上のクラウドインフラストラクチャプロバイダーを利用するマルチクラウド戦略を採用しています。 クラウドソリューションは、競争の激しい現代の市場を勝ち抜くために必要な柔軟性、スケーラビリティ、俊敏性をもたらします。

しかしクラウド移行は新たな課題も提示しています。組織はこれまで以上に危険な脅威に対処し、アプリケーション性能に対するとどまることのない期待に対応し、最新のハイブリッドクラウドIT環境の管理に伴って増大するコストや複雑性を抑制する必要があります。

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ディープオブザーバビリティとは

現在の脅威の様相は急速に変化しています。ランサムウェアその他の巧妙な攻撃が増大しているため、クラウドとオンプレミス両方のアプリケーションでセキュリティとコンプライアンスを確保することが困難になっています。 さらに、これまでオンプレミスのセキュリティ対策に投資してきた企業は、データを保護するために注ぎ込んできた時間と費用がクラウドコンピューティングモデルに引き継がれないことを恐れ、クラウドベースのシステムへの移行をためらう可能性があります。

また、マルチクラウド環境はオンプレミスのアーキテクチャと比べてサポート、保護、維持が困難です。 74%の企業がオンプレミスのレガシーシステム、プライベートクラウド、複数のパブリッククラウドを含むハイブリッドクラウドモデルを使用しており、管理に時間とコストのかかる複雑なアーキテクチャを構築しています。 複数のクラウドプロバイダーが絡んでくると、セキュリティ上の脅威やパフォーマンスのボトルネックの特定、トラブルシューティングや問題の修正が困難になります。

こうした課題にもかかわらず、エンドユーザーはクラウドのアプリケーションに大きな期待を寄せています。 エンドユーザーは優れたユーザーエクスペリエンスや無停止のサービスを期待しているため、遅延やパフォーマンスの問題により生産性が急激に低下する可能性があります。

そのような課題を克服してクラウド導入の可能性を最大限に引き出し、デジタル変革を推進するには、ディープオブザーバビリティが不可欠です。

74% of organizations use a hybrid cloud model that incorporates on-prem legacy systems, private clouds or multiple public clouds, creating a complex architecture that is time-consuming and costly to manage.

Gateway Research: 2021年7月の調査

ディープオブザーバビリティが重要である理由

ディープオブザーバビリティにより、IT部門はセキュリティとコンプライアンスのリスクを予測して緩和策を講じ、優れたユーザーエクスペリエンスを実現し、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドのITインフラストラクチャ管理における運用の複雑さを緩和できます。 実用的なネットワークレベルのインテリジェンスを活用し、すでに投資したオブザーバビリティツールとプロセスの検出力を高めることができるようになります。

ディープオブザーバビリティを採り入れることで、組織はクラウドの変革構想をフルに実現できます。 これは次のような重要な価値を提供するための土台となります。

secure

セキュリティとコンプライアンスのガバナンスを確保する

変更不能なrawパケットソースに基づく高度なセキュリティフォレンジックと水平方向の脅威検出を適用し、移動中の情報のセキュリティ、コンプライアンス、整合性を保証します。

fast

パフォーマンスのボトルネックの根本原因分析を迅速化

アプリケーションを詳細に可視化し、既知および未知のイベントをキャプチャすることで、パフォーマンスのボトルネックの根本原因分析を迅速化し、一貫性のある高品質のデジタルエクスペリエンスを提供できます。

cost

運用の俊敏性を高めてコストを管理

セキュリティとパフォーマンスの盲点を特定して排除し、サイロを解消し、手に余る複雑さを抑制することで、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドのITインフラストラクチャ管理に関連する費用を最小限に抑えます。

クラウドの可視性のギャップを解消

ディープオブザーバビリティは、あらゆる種類のクラウドインフラストラクチャに明確なメリットをもたらし、ハイブリッドクラウドでは特に有利に働きます。 ほとんどの組織では、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドの複雑な環境を監視するだけのツールやキャパシティが不足しています。 従来のオンプレミス環境向けの監視ではその目的を果たせず、組織がますます多くのアプリケーションやインフラストラクチャをクラウドプロバイダーに移行するにつれて、セキュリティとパフォーマンスの盲点は拡大し続けます。

ディープオブザーバビリティはこのギャップを解消し、最も複雑なハイブリッドネットワークでさえも、統一された包括的な視点を提供します。

ディープオブザーバビリティパイプラインを選択

ディープオブザーバビリティパイプラインは、メトリック、イベント、ログ、トレース(MELT)にのみ依存する従来のモニタリング手法に勝ります。 パケット、フロー、メタデータから得られるネットワークレベルのリアルタイムインテリジェンスを適用することで、企業は既存のセキュリティツールやオブザーバビリティツール、投資の価値を飛躍的に拡大できます。 

強力な可視性をもたらす堅牢なパイプラインにより、以下の高度なインテリジェンスが実現します。 

リアルタイムのネットワークインテリジェンスを適用すると、 多層防御と完全なパフォーマンス管理を提供することで、組織をプロアクティブなセキュリティ体制に移行するために必要なインサイトと俊敏性を獲得して、リスクの負担を軽減し、トラブルシューティングを迅速化できます。

広範で強力なディープオブザーバビリティによる変革

現代のクラウドインフラストラクチャは、これまでになく複雑になっています。 クラウドへの投資を最大限に活用するためには、効果的なディープオブザーバビリティパイプラインが必要です。 ディープオブザーバビリティにより、復元力のあるデジタルインフラストラクチャがもたらすすべてのメリットと俊敏性をリスクなしで実現できます。

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